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終焉残虐物語・煉獄
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作詞 有真澪 |
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「此ノ我ヲ刻ミツケヨ」
時空を超えた霄(そら)に君はいた
摸(さぐ)りあてたその世界は惨酷な梦
己(おの)が信ずる物 己が感じる者
其れを諜(しめ)す 時が来た
「涙を撇(ぬぐ)う瞳の奥に濳む
逢いたい意(おもい)を捨て去った此の世界に
今、我は願おう 今、我は誓おう
きっと勰(かなう) 時を信じ」
澹(あわい) 恋心 涙とともに流れてく
可哀想な君 ただ啼いて乞うだけ
「此ノ我ヲ刻ミツケヨ」
終わらない終焉の地獄の微笑みを垣間見る
憎きあの霄まで手が届くであろうか?
基盤も崩れゆく其の國の中で
少女はただ祈ることしかできないことを
妬むだろう
忘れられない眼(きみ)に戀をした
でもすぐに粒子となって消えたのならば
己が夢見る物 己が気づかぬ者
君は其れを 屍に
「愉しいと憶(おも)えるときにもう綯(な)くて
沃(い)らないと决(き)めたときには愛しさを
贍(すく)うだけの勇気 掬(すく)うだけの軌跡
殺めてしまうと念(おも)って……」
撇う 血飛沫を 舐めても辜(つみ)の味だけが
臨む覚悟を 絞めつけて瞪(みつめる)
「此ノ我ヲ刻ミツケヨ」
終わらない終焉の地獄の微笑みを垣間見る
憎きあの霄まで手が届くであろうか?
基盤も崩れゆく其の國の中で
少女はただ祈ることしかできないことを
嫉(にく)むだろう
「我ハ唯ノ屍ト成リテ
其ノ國ノ末路ヲ見届ケルダケ…」
「此ノ我ヲ痛メツケル」
杯の昳(かたむく)今宵の残虐性を知る
熟れる果実から瀝(したたる)絶望の味
穢れた舌で感じとる哀しみ
少女はただ祈るとともに憎(にくしみ)を勿(もち)
哽(むせぶ)だろう
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