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杯食悪夜―サカズキハムアクヤ―
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作詞 有真澪 |
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まるで昨日のことのように
記憶が生んだ惨劇は
何も云わぬ 悪夜の果てに
蝕まれてゆく
ふたり 寄りそう木陰の傍に
刻まれし墓石まで その名を綴れ
闇に 打ち勝つ手段は無いなら
この身犠牲にしてでも 君を助けよう
何故 漆黒は光を食む?
どうして貴方は傍にいない?
疑問だけが浮かび上がり
私を貫くだけ
もう一度名を呼んでもらいたくて
傍らにただいたくて
それでも叶わない欲望ならば
もうこの身はいらない
貴方だけに言いたいことがあって
でも貴方はいなくて
離れ離れは昔の記憶だけを
深く抉り出した
命それはただの証
真も嘘も陰り差す
愛を知った 杯の夜は
蝕まれてく
鳴いた 鳥たちの叫びを受けて
僕は戦場に立ち 血を浴びてく
遠き日々はもう帰らないから
足掻くと決めたからこそ 此処で今を生きる
何故暗黙は真実隠し
どうして曇る空に
問いかける言葉ないのに
手を伸ばそうとする?
もう一度 ただ遊んでいたかった
夢物語のように
雨中 涙を誤魔化すように 塗れ
現実へ戻される
笑いたいの 小さな願いがあって
でも貴方はいなくて
離れ離れは昔の記憶だけを
深く抉り出した
あんなに悲しそうに笑えたのは久しぶりね
翳りのない世界へ行ってみたいものよ
嗚呼 貴方は何処の迷宮にいるの?
私は此処にずっといると誓うから
どうか 悲しまないで欲しい
私は笑っているから
泣かないから
笑うから
明日へ
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