|
|
|
Lycoris
|
作詞 有真澪 |
|
死人花 咲く頃
あの人は どこへ行ったのか
地獄花 宵闇に
人魂のように浮かび上がる
―どこまでも続いていていく庭園に
ひっそりと佇むのは誰
身体に染み渡る永遠の毒
花火のように存在する
けれど彼は嫌われ者
だから私だけが愛す
触れることすらままならず
善かれど悪かれど生きて
悪かれど善かれど死んで
往き辿りゆく場所が冥府だとしても
あなたを憎みはしない
狐花 田園に
そこまでの道は棘でも
捨子花 たとえ
その毒にやられたとしても
―道なき道をひたすら辿る静寂
その花を摘んではならない(ぬ)
精神を侵した滴る毒
不吉で不気味な花が
空を仰ぐ瞳 静か
なのに私だけが知った
最期を見届けるは冥府
救われ死にながら生き
死に絶え救われ生きる
まだ 終わらないあなた 掴むまで
そこから離れたりしない
幽霊花 いるはずなのにいない
剃刀花 色は人を染めるもの
花火のように存在する
けれど彼は嫌われ者
だから私だけが愛す
だから私だけの花、彼岸花
|
|
|