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樹海
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作詞 有真澪 |
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十字路を右に曲がった所に
昔から通っていた駄菓子屋があって
その先へ進むと誰もいない
暗がりの闇の廃墟のおうちがあって
更に進めば樹海へとつながる道
誰もいないはずなのにぼそぼそ誰か暗い顔で進んでった
どこへゆくの
あの樹海だよ
なにをするの
ないしょだよ
バカな僕にだってわかる だってあの樹海は...
幾人も眺めてきたけど
帰ってくることはなかった
どうしたら僕は止められる
悲劇を生まない為の枷になれる?
キレイゴトのセカイはキライ?
どうしたら僕は止められる
ある日 同級生のオンナノコ
重たそうな足取りで向かう先は…
嫌な予感と悪寒が走った
苦しげに息を漏らし向かう先は…
僕だって気持ちはワカラナイけど
このままじゃいけない、と泣きながら恐怖に向かって進んでった
どこにいくの
あなたには(関係ないわ)
なにをするの
あなたには(関係ないわ)
バカな僕にだってわかる だってあの樹海は...
だけど所詮 僕は僕だ
人ひとり止めることもできない
彼らの苦痛は深淵より深いものなのだと
お腹の空いた野良に餌をやらないのと一緒だって
誰かが言う 誰かが頷く
だから僕はずっと耳を塞ぎ続けたんだ
その手を取る勇気をください
その眼を見る勇気をクダサイ…
「行ってはならない」と―――
関係ないでしょ
かかわらないでよ
雑音混じりの悲鳴
手を引っ張って
もどってきてよと
今まで求めもしなかったくせに
うるさい…うるさい…
僕は救えたのだろうか
鳥籠のなかの彼女を
今も脳裏に焼きついたキミが忘れられないんだ
救えない命は あってはならないと
口先で言えても
実際に 取り戻せる 自信 なんて なかった んだ…
サヨ、ナラ。
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