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虚空
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作詞 有真澪 |
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無責任な痛みが心を覆ったけど
耐えながら涙を流し息絶えていく
存在の有無より生きている証だけが
胸の悲劇を溶かして和らげていく
灯火が消えようとも此の手離さずに
冷えた月夜を照らす光に包まれて往こう―――
差し伸べた手が冷たくて 微笑と共に
運命に抗う事も無くただ息の根を引き裂いた
柔らかな唇を感じる時は既に
失われた永遠の時代を思い出す過去となろう
日差しが強く 水が首筋伝い
その眼にたとえ私が映っていなくとも
記憶だけは嘘をつけない事、知っているから
迫害された地で静かに息を引き取る
どんなに怨み妬んでも引き返さずに
間違えても軌道は直せる保障なんて
償いの他に明かせる事が出来るのか
寂寞の思いが涙となり滴る
凍えた身体を抱きしめあえば分かるだろう この気持ち
傷が深く抉りだす 追憶と共に
逆らわずに流れに沿ってただ息の根を紡いでく
削れた約束の日はもう永遠に来ない
そう諭したのは自分が一番そう信じたくないから
そっと細い腕差し伸べた
生きる事への執着は此の手を握り取る
あの日から思えば貴方は生きていた
ただ必死に生に喰らいついていた…
差し伸べた手が冷たくて 微笑と共に
運命に抗う事も無くただ息の根を引き裂いた
柔らかな唇を感じる時は既に
失われた永遠の時代を思い出す過去となろう
ひとり紡ぐ音よりふたり紡ぐ音は
深い色を描き出すだろう…
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