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墓場狂地
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作詞 有真澪 |
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【月光の道標を頼りに墓場へ往こう】
墓守は瞳を開ける 暗闇に茂るこの地を
瞼の裏にまで焼き付けるように
照らされた帰り道には 蝙蝠もいない廃墟が
目の前に広がるは暗澹の月夜
木々に揺らめく影に怯えながら
生きる価値を見出せずいたの
ねぇ 此処は迷宮の墓場なのでしょうか?
もうすぐ到着地点は見つかるのでしょうか?
ひらりと掌に千切れる魂の焔
抱きしめながら骸は泣き叫ぶのだろう―――
失う代償を背負い 墓場【家】まで持ち帰ろうと
逆さまの月が哂う夜 生まれる
埋もれていく思い出は 破り捨てた日記に綴り
守る度 思い出されるは永久の苦しみ
閨に潜めく 夢に怯えながら
死んだ命の数を数えた
ねぇ 此処は最期の墓場なのでしょうか?
いつしか到着地点は茨に閉ざされて
ゆらりと掌に廻る輪廻の紅
哀れな子の為に謳い続けるのだろう―――
「さあ 往きましょう…貴方の望む儘に」
微笑が優しいとは限らずに甘い言葉に唆されて
分からなくなった帰り道 いつか茨に閉ざされる…
ねぇ 此処は迷宮の墓場なのでしょうか?
もうすぐ到着地点は見つかるのでしょうか?
ひらりと掌に千切れる魂の焔
抱きしめながら骸は泣き叫ぶのだろう―――
ねぇ 此処は最期の墓場なのでしょうか?
いつしか到着地点は茨に閉ざされて
ゆらりと掌に廻る輪廻の紅
哀れな子の為に謳い続けるのだろう―――
君が謳う道標の詩を耳にしながら
嗚呼 今日も家路に着く
彼女は死んでも尚 ずっとずっと
役目を果たしながら生きていく
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