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ラブソングは歌えない
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作詞 格さん |
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「ありがとう」と君は言う
僕は泣きそうになる
二人幸せだった頃
想いながら背中を向けた
君の好きなお菓子を買って
君の笑った顔を想って
急ぎ走った帰り道
あの頃にはもう戻れなくて
君からもらったものは
幸せと寂しさ
独りでいるより幸せで
独りでいるより寂しかった
ラブソングは歌えないよ
君のこと思い出すから
余計な感情が多いからうまく泣けやしない
寄り添って歩く人たちに
昔の僕らを重ねて
自分の女々しさが
情けなくて笑っていた
僕の心を温めてたのは
君の冷たく凍えた手だった
今はもう自分の両手を
擦り合わせるだけだった
ホントの寂しさ知ったのは
君を失ってから
独りは慣れてると思ってた
独りを知らないだけだった
ラブソングは歌えないよ
君のこと思い出すから
あの時の約束は果たせぬまま残った
二人の間にあったのは
寂しさだけじゃなかったと
自信を持って言えないけれど
それでも僕は幸せだった
二人が積み重ねた
「ごめん」の言葉たちは
お互いの怯えだったかもしれないと
一人で考えてた
二人が積み重ねた
「愛してる」の言葉たちは
今はもう嘘になったけど
全てが嘘ではなかったよね
ラブソングを歌ってみるよ
君がとても好きだった歌を
独りきりの部屋の中で
やっと少し涙が零れた
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