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春時雨
作詞 伊都
降り続いた雨がやっと止んで
「ああそうか、やっと僕はここまで来たんだ」と
ため息をつきながら呟いた

どこまで進めばいいのかなんてわからなかったけど
唯一つ分かったのは
目指すべき場所はまだ遠いこと
立ち止っている暇なんてないこと

君を抱きしめようとして
抱きしめるものなど僕にないことに気付いた
伸ばしかけた手はどこにも行くことができなかった

鳴り続けていた携帯が止まって
静かになった携帯を見ながら
もう戻ることなどできないと知った

君はどこに居るのかなんてわからなかったけど
なぜだか不意に笑いたくなった
いつになったらたどり着けるかな
どんな場所にたどり着けるかな

大切なものを守ろうとして
大切なものはもう壊れてしまったことに気付いた

守りたいものなど、もうどこにもなかった
帰る場所など、見つからなかった

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 春時雨
公開日 2009/12/30
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 悲恋、ってやつですー 物語のエンドはハッピーだけじゃない、ってことで。 なんか最初っから暗いですねー? びっくり。 ま、何卒よろしく。 的な?
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