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桜
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作詞 深琉 |
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散る散る桜の花びらが。
その中に紛れた君の姿。
中学の時に初めて君を目にしたあの日。
心臓がどくんと鳴って、君から目を離せなかった。
まるで惹き付かれるかのように。
卒業式にも言えなくて
入学式でも言えなくて
何回かの季節がすぎて、また桜が散った。
勇気を出して言うよ。
卒業して、二度と会えなくなってしまう前に。
――僕が君を好きだったってことを。
あぁ、言わなくてもいいよ。
君のその瞳で分かるから。
いいんだ、君が幸せでいればそれでいいから。
――でも、出来れば僕の手で君を幸せにしてあげたかったよ。
何年もの片思い。
何度も見た桜の樹の下で、今日散った。
あぁ、いいんだそれでも。
それでも君が幸せであれば、それでいいから。
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