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独少女陰謀 -ALICE-
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作詞 雛岼杏 |
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寂いし村には何も無い
暗い森以外何も無い
小さな小屋、たっているの
そこに少女が棲んでいる
此処には少女しか生きてない
人間は滅亡したの
少女の名、アリスって云うの
たった独りで棲んでいた
そんなある日襲われるの
「孤独モコレデ終ワルヨネ?」
「サァ、うさぎさん・・・踊リマセウ
御一緒シテ下サル?」
もうトランプは失くしたの
スペードしか残ってないのよ
クラブなんて 不要だわ
文字盤 針の追いかけっこ
「うさぎさん、アッテナイヨ」
リズムがぐちゃぐちゃのワルツ
「ネ、うさぎさんツカレタデショ?」
晩餐共にしませう
今日の馳走は何かしら
良い匂いが漂うけれど
アリスの貌、苦笑しているわ
肩竦めたうさぎさん
美味しい夜食が出来上がり
クロスの上、セッティング
あれ?アリスは小食かしら
出来たてスープをゆするの
珍しい色のスープだわ
「熱イウチニ御飲ミナサイ」
「ドウシタノ?食ベテクレナイノ?」
左手で器差し出す
ダイヤのトランプ失くしちゃった
ハートの破片は捨てちゃった
「御口ニ合ウ?御國ヘ帰ルノ?」
飲むうさぎは頷かない
「セッカクナノ、止マッテ行ッテヨ」
寝台(ベット)の支度をしませう
うさぎの熟睡確かめたら
アリスはキッチン、向かうの
暗い中光る物の影
さっきのシチュー温める
スペードトランプどこいったの?
もう1枚も残ってないわ
振り上げたその右腕
「サァ、うさぎさん・・・オヤスミ」
紅蓮に染まる白い光
アリス 夢中に貪る
昔々のお話です
そんな事があったらしい
だって私、見ていたもの
月夜の光る晩に...
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