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優しく殺す凶器
作詞 鎖犬
ビルの屋上
フェンス乗り越えて
冷たいコンクリートの上に立つ

夜の12時
死のうと決意したのは
昨日でついさっき

もう未練はないと高を括る

どうしたもんかなあ
「決意」したら
空だって飛べる気がするんだ
翼なんて持ってないのに

両手広げて堕ちてくよ
大丈夫
人がいないかはさっき確認した
巻き込んじゃったら可哀相だもんね

ヒトは死ぬとき今までのことが
走馬灯のように駆け巡るとか言うけど

僕が思い出したのは
昼に食べ残したパンだった

なんてしょうもない人生

風はどんどん加速してく
ビルは50階建て
まぁなんて素敵
ゴールはまだまだ先か

下に揺れて見える
イガイガしたコンクリートは
僕を優しく殺すためにあるのだろう

どうか生まれ変わるなら
人間にはなりたくない
もう苦しみたくない
悲しさも知りたくはない

どうかお願いだ

両手を広げて
天に祈った

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 優しく殺す凶器
公開日 2007/03/18
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 社会問題
コメント 飛び降り自殺をする人の心境を書いてみました。
優しく殺す凶器。
鎖犬さんの情報













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