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愉しみの連鎖
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作詞 那 |
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人ごみに溺れて佇む真っ白な若者
左右で踊る満ち掛けた月に照らされながら
今夜も独り少しずつ歩く
いつしか忘れ去られた猫に
名前をつけてやった記憶が哀しい
顔が、顔が、わからない
声を震わせる音が聴こえる
振り返りもしない人々に首を傾げてる
此処に居るのは、ほんとうは「・・・?」
伝わらない鼓動確かめ
両足で耐えるこの世界の終わり
消えゆく人々の手がすり抜けていく
見えない、視えない、みえない、のは何故、
ほんの少しの悲鳴と割れるような談笑
美しい世界に微笑みながら
真っ赤な若者は今日も軽快に歩く、
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