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大好きな人
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作詞 結崎小夜 |
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苦しくて悲しくて
けれどそれを伝える勇気もなくて
ずっと下を向いていた私に
アナタは手を差し伸べてくれたね
“独りで泣くな”って
痛くて辛くて
けれどそれを知られたくなくて
ずっと笑顔でいた私に
アナタは何度も謝ったね
“次は絶対オレが守ってやるから”って
真っ赤な頬
驚くほど速い鼓動
誤魔化すように力を強めた腕
不器用な態度に隠れた優しさ
欲しい言葉をくれるアナタは
いつもこんな感じ
アナタがくれた言葉なら
一つ残らず覚えてるよ
今 アナタは近くにいない
すごくすごく寂しくて
辺りを闇が包むころ
月を見上げる私の目から
涙がぼろぼろこぼれてくる
でもね
そんなとき 必ず電話がくるの
エスパーみたいって ちょっぴり笑いながら
アナタが私にしたみたいに
袖で乱暴に瞳をこすって
ティッシュを鼻に押しつけて
小さく咳払いをしたあと
“もしもし”
私が出るのが遅いから
“ごめん、寝てた?”
少し慌てた声が 私の耳をくすぐる
“好きだよ”
不意打ちの言葉に しどろもどろになった私を
アナタはバカと言って笑って
もう一度“好きだよ”って繰り返した
ねぇ
私 あの頃と比べて強くなったかな
今でも独りで泣いちゃうけど
アナタが傍にいなくたって ちゃんと泣き止めるよ
私の心の引き出しには
欲しい言葉がちゃんと詰まってるから
ありがとね
私の大好きな人
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