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初雪。
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作詞 黒い小指 |
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“2008(H20)年11月4日(火)”
誰かが指を差した 「外を見て」とばかりに
11月の始め 雪国に初雪が降った
もう喜ぶ年ではないと云う思いと
寒い土地特権のそれに 顔を綻ばせた
帰り慣れた曲がり道 切ったばかりの前髪が揺れる
丁度家の前の街灯が白からオレンジに変わって
ふわふわ漂ってくる初雪に身体を震わせながら
もう、もこもこの季節だと水色のマフラーを握った
今年はチェック柄が流行だから
手袋やマフラーをチェックにしたいねと帰り道
この間買ってもらった茶色のムートンを履き
皆同じような格好で冬に馴染もうとする
何時の間にか紅葉が落ちていた寂しい木々たちに
クリスマスカラーの飾りや星をつけてあげたくなった
直に始まるイルミネーションを楽しみにしてたけど
部活で遅くに帰る去年とは違うことに気付いた
厚い靴下 夜の長風呂 暖房絨毯 猫にみかん
学校にカイロは欠かせない 寒いと叫びながらの登下校は
冷たい風のせいで真っ赤な鼻のトナカイになったのを笑い合う
考えてみれば寒い冬にも幸せがころころしてた
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