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嘘吐きの過去形
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作詞 黒い小指 |
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変わらない道をちょっぴり大きくなった足幅で
歩くのはこれで最後にしよう
もしあの瞬間に雨が降ったとしても
相合傘は初めから必要なかったんでしょう
いつまでも引き摺ってきた過去を
もうそろそろ思い出にしないと
「ありがとう」を言うのはいつだってあたしの方なのに
結局最後に「さよなら」しか言えないなんて
―浅ましい、ここにきてまで君の名を呼ぶ
変わっていく時代にあたしは取り残されたままだ
足音もなき声もあのままなのに
否定した 世界はあたしをそうして
限りに歌い叫んだってカゴの中じゃ届かない
幸せの青い鳥に会えるかな
鍵も枷も初めからないけど
「ありがとう」を言うのはいつだってあたしの方なのに
結局最後に「さよなら」しか言えないなんて
なんて―浅ましい、ここにきてまで君の名を呼ぶ
言葉なんて情報手段
常套句が口をつけばいいものよ
騙されて頂戴 だからあたしは嘘をついた、
「あいしてる」を言えば終わる関係だって分かっていた
終わることになるなら目を瞑れば良かったのに
―嗚、浅ましい、手に入らないものほど欲しくなるなんて!
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