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教室
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作詞 いちづきふみか |
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葉桜揺らす夏風
窓の隙間 すりぬけて
頬杖ついたあなたの
こめかみ 掠めていった
切ない視線辿れば
あの子だけを映してる
ズキンと痛む心臓
思わず抑えたあたし
やめて そんなふうに
見つめないでよ 優しいまなざし
どうせ 叶わないよ
だってあの子には
大好きな彼氏がいるんだもん
…なんて最低ね
みっともない嫉妬
否定するように 教科書の隅
いつか書いたあなたの名
鉛筆で塗りつぶすの
1年前の春の日
ひらり桜舞うさまを
眺めるあなた 横顔
きれいで恋したんです
名前も知らぬころから
祈ることば 只ひとつ
あたしの想い叶えてください
近づきたくて
同じ組になって
斜め後ろのあなたの席へと
視線送ったとき 知ってしまったの
あの子への気持ちが一途なこと
…なんて苦しいの
人のこころだけは
思うとおりには動かせないから
いつか書いたあなたの名
鉛筆で塗りつぶすの
どうせ 叶わないよ
だってあの子には
大好きな彼氏がいるんだもん
…なんて最低ね
みっともない嫉妬
せめて自分に素直でいよう
あなたの名を隠す黒
消し去った午後の教室
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