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君のもとへ
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作詞 ぽいぽいぼーや |
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ほんとは君のもとに駆けつけたくない
電話越しに泣きながら助けを呼ぶ君の声
車を走らせながら事故にあってしまえばいいのにと思う
つらい顔を見るくらいなら自分がつらい顔をしたほうがいいから
だってどんな言葉をかけたとしても届かないから
結局はあいつが傷つけてあいつしか癒すことができないんだろ?
ただの慰め役なんだろう
どこにでもいるような人でも出来る役
それでも役に立ちたいと思ってしまう
声が届かないとわかっていながら届くんじゃないかと思ってしまう…
思うぐらいならいいだろう?
慰め役だって立派な物語の登場人物にしてくれよ
眠り姫を起こすことができないのは分かっているから
今すぐにでも代わりたいと思うのに君はそれを許さない
呼んですぐに追い出すくらいなら最初から呼ばなくてもよかったんじゃないのか?
「もう来ないから」と言って帰ろうとするといつも決まって謝る
少しでも会話をしたくて同じ返事が返ってくるのがわかっているのに
何度も喋りかける
氷のような君の心も溶けていった
たのしそうに笑って消えていった
淡い雪が手のひらで溶けていった
周りの皆の記憶から消えていった
淡い雪につつむように言葉をのせて
雪解けまでいつまでもじらさないで
春になって運んでくれればいいのに
君のもとへ
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