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マッチの灯火
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作詞 カインドオブワールド |
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夜空の下でマッチをすった
願うように力込めて
指先が震えてしょうがない
いつだって同じなんだ
ポッと わずかに灯った火が
フッと 揺られて消えた
今は光りが多すぎるんだ
ちゃんと届いたかな
わずかな時間も
冷えた熱も
壊れた形が映っている
「ここにあるよ」と声が叫んでいた
それすら誰かが掻き消した
星空の下マッチをすった
祈るように心込めて
目を瞑りたくてしょうがない
いつだって同じなんだ
ホッと 微かに照らした火も
スッと 闇に解けた
光りが光りを隠すんだ
ちゃんと気付いたかな
小さな世界も
切れた音も
失くした思いが映っている
「ここに居るよ」と声が叫んでいた
それもまた誰かが遮った
見えない物は今も ぼくらを支えている
消えた物は未だ ぼくらを信じている
忘れたのかい
君もその一つだっただろう
やっと 点いた火だったのに
誰か 消しちゃったよ
でもぼくの目には映っていた
マッチが光っていた
怖がりばかりの
世界が見える
光ってごまかしているんだね
「助けてよ」と声を上げてみた
光りが声をあざ笑った
それだっていいよ
いつでもいいよ
暗闇でマッチを燃やしてよ
その時にはどこだってちゃんと
君をそのまま映すんだよ
燃えるマッチが映すんだよ
燃やしたぼくが映るんだよ
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