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斜めの世界
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作詞 来夢 |
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頁めくったら途切れた去り行く人の背後には
闇と光の両方が交差して崩れそう
赤い紅い海はそれを物語っていた
降り注ぐ血の雨狂い踊る人の群れ
一瞬に身を委ねる何とも醜い姿を晒す
神が創造した世界はこんなものじゃない筈
傍にある理想それさえも超えられず
底で留まる思想など唯の塵にしか過ぎず
憶えることさえも忘れることも出来ず
足早に入れ違う傾いた斜めの世界
頁めくったら行き過ぎた街の罠
憂いを帯びた優しすぎる光は
黒い苦路い縄はそれを罵っていた
果擦(はず)れた音など意味をもたらさず
乾いた空気の中の低音は心地良く
遡ることさえもゆき過ぎることも出来ず
手に入れられた唯一斜めの世界
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