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こころ
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作詞 †+・・奏月・・+† |
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紅い雫が落ちた。
灰のコンクリートに黒い滲みをつくった。
頬を伝った。
その雫、も同じ、黒い滲みになった。
空を見上げた。
どんよりと低くなった空から、雨が降ってきた。
僕の、髪を濡らして、落ちていった。
傘もなくて、ゆっくり歩いて帰った。
漁る、薬箱。
手に取った錠剤。
いつもの、錠剤。
胃袋に入るだけ、詰め込んだ。
詰め込むだけ詰め込んで、眠った。
狂う、僕。
処置しなかった傷口を紅い血が固めていた。
耳鳴りが五月蠅くて、頭痛が酷くて
音がうまく聞こえなくて
胃袋に違和感があって、吐き気がして
吐くだけ、吐いた。
狂った、僕。
もう、戻れない・・・。
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