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シャンディ
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作詞 †+・・奏月・・+† |
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星の綺麗な夜だから。
星で明るい夜だったから。
「さよなら」じゃなくて「おやすみ」でお別れしましょう。
「さよなら」は、私には辛すぎるから。
「おやすみ」と、笑顔で。
これからは、
貴方の声が私の鼓膜を揺らすことはない。
貴方の香りに瞼を閉じることもない。
貴方の癖を笑うこともない。
貴方の体温に暖まることも、もう、ないのね。
「好き」と幾度いったかしら。
「大好き」と幾度言ってくれたかしら。
「愛してる」と幾度誓い合ったかしら。
「ずっと一緒」と幾度笑いあったかしら。
その総て、もう、私のものじゃなくなるのね。
今夜は星が綺麗だから。
綺麗に瞬きすぎているから。
「さよなら」じゃなくて「おやすみ」でお別れしましょう。
私の頬の濡れるのが、貴方に見えないように。
痛いの。と口走ってしまわないように。
愛してる。と縋ってしまわないように。
約束したじゃない。と責めてしまわないように。
「おやすみ」と笑顔で手を振りましょう。
いつもは手を繋いで歩く道。
街灯が寂しげに宙を掻く左手を照らして私を切なくさせるの。
いつもは貴方の笑顔を眺めて歩く道。
見下ろしたままの灰色の地面がひどく冷たく感じる。
いつもは低い門越しにキスしてくれる庭の片隅。
乾いた唇の、震えがとまらなくって。
「おやすみ」
震えた声は、やっぱり頬を濡らしてしまうの・・・・。
だって、まだ好きだもの。
愛してるもの。
悪い夢だと、信じたいのよ。
それでも、もう、終わりだから。
やっぱり、こっち、かしら_________。
「________さようなら。」
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