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雨の日、明朝5:36の話
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作詞 鮫 |
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色んなことが頭のなかに渦巻いて
結局
一睡もできなかった朝
本棚の奥に隠しておいたタバコを取り出して
散歩にでもいこうか
歩きタバコを非難するポスター
子どもの瞳(め)が私を見てる
路行く大人も私を見てる
みんな私を非難している
何故いけないのか
何故だめなのか
分からないからしているの
私が間違っているのか?
雨の朝、明朝5:26
イキナリ降ってきた雨に悪態をついた
雨の朝、明朝5:27
頬を叩く雨に攻められているようだった
神様、許してください
神様、助けてください
色んなことが頭の中で渦巻いて
結局
またタバコを吸ってしまった
公園のベンチはびしょ濡れで私を拒んでいるようで
頭が痛い
座ればお尻がびしょ濡れ
神様はまだ許してくれない
心の底がちくりと痛んで
タバコの火は爆ぜた
雨の朝、明朝5:35
これだけ雨が降っているけど
雨の朝、明朝5:36
タバコの火は消えていない
母さん、こんな私は嫌いですか
父さん、私は落ちこぼれの屑ですか
雨の朝、明朝6:13
雨はいそう激しく私を打ちつけて
雨の朝、明朝6:14
それでもタバコの火は爆ぜた
私の心は欠けて、それでも火は爆ぜた
私は空を駆ける、鳥に憧れていた
でも今思えば
鳥は空を飛べないや
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