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瞳
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作詞 鮫 |
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緑陰の中に、君が見える。
僅かな木漏れ日の中に、佇んでいる。
強い意思を持った瞳で、私を見ている。
手に握り締めた麦藁帽子を、頭に被りなおして。
君は背を向けて走り出していく。
緑陰の中に、もう君は見えない。
蝉時雨は鼓膜を突き破って、頭に直接響いてくる。
白い背景に、君が消える。
熱が視界を歪ませて、薄く口を開けている。
陽炎が、君をさらっていく。
虫取り網の頭だけが、かろうじて揺れている。
それすらも、白く消えて。
私はどうすればいいのだろう
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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