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旅 ま く ら
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作詞 羊 |
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遠い旅路の末 消え逝く運命 いとをかし
刹那に踊る風鈴に 夏の暑さが沁みてくる
旅人の夢をたいそう喜び問うごとの
朝霧晴れて 四季おりおり
地平線から流れ行くのは 今宵の朗月
此処はあなたの知らない魔女の街
得体の知れない感情に つい黙る今 沈む如し
― 雲に並んだ淡い睡蓮 ― 昨夜の夢日記
親指ほどの可愛らしい 形をとって旅まくら
志なの路は 時の歩みを思い出させて
詩情心和む枯淡な甘みを散らしてご賞味を
やわらかさとその風味 舞う純粋さ
狂酒と誤解し企んで ふるさと汚す焼菓子か
母よ去れど 父よ逝けど 何処かの命が詠って涼む
いつかの幸福鮮やかに ただ想う今 浮かぶ如し
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