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農薬
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作詞 殺意の象徴 |
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夜の敷居をくぐると決まって果実は育つ
静かに見守られている お母さんの声に
何を思い何が好きなのかはっきりしないけど
健やかに見守られている お父さんの夢に
愛の形なんだってさ
僕には何も関係ない
同じ意味を持った生命なんてない 神様唯一教えてくれたこと
まるまると果実は甘く
社会に鵜呑みにされていくのだろうか
確かに覚えているのは僕が人間なんだってこと
朝の敷居をまたいでいると果実は熟す
五月蝿く見守られている お母さんの声に
キャッチボール河川敷で暴投しまっくったけれど
うれしかった愉しかった お父さんも…だよね?
愛の形なんだってさ
僕にしか分からないの
同じ人生歩む人なんていない 神様が与えてくれたヒント
くろぐろと闇が迫ってくる
社会の誘惑は恐ろしくて逃げてしまうんだ
確かに不安なのはこの幸せを失ってしまうこと
一生懸命生きてるつもりです
果実はおおかた実りました
ばら撒かれた農薬をたくさん吸い込んで
もぐもぐと誰かが食べる
みずみずしい果実と歯が触れる音が聞こえる
確かに不安なのは生きた向こうにある歴史
生まれてきて
農薬を浴びて
それでも 僕はおいしくなる
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