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消えない左手の傷
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作詞 桜坂 銀 |
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生きてること確かめたくて
毎晩 僕は 血を流す
何故だろう?
痛みを感じることで
自分が生きているって実感出来るからさ
そうでしか
生きてる実感出来ない僕
悲しいね
バカだねって
笑ってよ
笑ってよ
じゃないと 自分が情けなさ過ぎて
もう笑えなくなる気がするんだ
「人を殺めると、もう2度と笑えなくなる」
そんなことはよく言うけれど
殺めたのが他人じゃなくても
何度も自分を殺してる僕は
もう2度と笑えないんだね
そうだった
忘れてたんだ
左手首から流れ出すその血は
僕の心臓が始まった日から
ずっとずっと
巡ってたんだね
何でそんなに
自分の存在否定するの?
何でそんなに
悲しいことでしか
生きてる証を得られないの?
自分で自分を傷つけて
何になるって言うのさ?
流れ出すこのレクイエム
あぁ そうか
これが僕の「生」なんだ
生きてること確かめたくて
毎晩 僕は 血を流す
何故だろう?
痛みを感じることで
自分が生きているって証を見られるからさ
自分を自分で苦しめ続け
それで何が得られるのかって
人は僕の左手首眺め
密かに影でそう言うの
別に良いだろ
何をしたって
僕の勝手じゃないか
親から貰ったこの身体
何故、自ら傷つけてしまうんだろう?
止(ト)められない
止(ヤ)められない
この衝動は抑えられない
誰か、誰か
早く僕の
蠢く鼓動を止めてくれ
自分で自分を傷つけて
何になるって言うのさ?
流れ出すこのレクイエム
あぁ そうか
これが僕の「生」なんだ
もしも
僕に子供が生まれて
その子に「この傷どうしたの?」
って訊かれたらどうしようなんて
有りもしない明るい未来
考えちゃったりなんかして
バカですね
本当にもう
バカなんだ
ねぇ 誰か僕に
生きる意味を
ねぇ 誰か僕に
生きてる証を
与えてくれはしませんか
何だか急に恥ずかしくなった
この手の包帯
千切りたくなった
千切ったなら
出て来たこの傷
あぁ 何て僕はバカだったんだ
親から貰ったこの身体に
何て粗末なことしてるんだろう?
人間は 必然的にこの地上に生まれ
誰もが使命を果たさなければいけない
そうしなきゃ
生きてる意味が無いだろう
誰かが言ってた
そんな言葉
最初はバカバカしくて
鼻で笑ってた
だけど今
その言葉握り締めて
僕はカッターナイフを心にしまった
生きてること確かめたくて
毎晩やってたリストカット
僕にはもう必要ないのさ
何でかって?
勿論 自分の居場所が出来たからさ
毎晩ね 刻み続けた
この僕の「生」の証
もう、ねぇ
僕にはいらないものになったんだ
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