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幻夢
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作詞 水無月 四葉 |
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君の瞳には今 何が見える?
まぶたの裏に映る景色は青と赤と黒
ひとりになりたくて 屋根の上に登った
見上げれば 今日も空は雲と混ざり合って
青く 濁っていて
人々を幸せにするはずだった「それ」は
いつしか人を傷つけるための武力となって
今日も大地を血の赤に染める
僕の背中に守るべきものの重み
どうしても負けられなくて 捨て身で飛び込んだ
目の前が真っ暗になった 身体に力が入らない
僕は悟った 死んだのだと
断末魔の呻き声が 士気を上げる掛け声が
悲しみの泣き声が 平和を願う清き祈りが
いつまでも耳にこだましてはなれない
いくら傷ついても無尽蔵によみがえるこの魂は
いつになっても癒えることを知らない
僕らは 何のために戦っているんだろう
地位も名誉も権力も財力も
何も要らない 僕はただ生きたいだけ
花と笑って 鳥と歌って 風と走って 月と眠って
終わりのない殺戮劇は もうしたくない
僕が好きな空は こんな空じゃなかったはずだ
僕が好きな海は こんな海じゃなかったはずだ
空と海の間 青と青の間 どこまでも続く青の世界
どこまでも透き通っていて どこまでも青くて
穢れを知らない 壮大で無垢で清き色
そこに赤と黒の絵の具を落としたのは 誰
君の瞳には今 何が見える?
まぶたの裏に映る景色は青と赤と黒
青は過去 血は現在 黒は未来
僕の目に映るのは 白
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