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夢
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作詞 阿相愛一郎 |
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満月が赤い夜は
窓際にたって
マスカラハイヒール
苦いリキュール
背伸びした影が歪んで躍る
テレビはつけっぱなしで
リモコンは失くした
ニュースキャスターが一人ぼっち
時間を告げた
シンデレラは靴を残し
家路を急ぐ
あと少し睫毛が長ければ
ガラスの靴が履けただろうか
あと少し
部屋の隅で偶に思う
あと少し
壊れたクーラーの音
閉め切られた場所
マニキュアピアス
痛い耳は千切れてもいい
染みるシンナー
低いリズム
誰かの声が一人ぼっちで
終わりを歌う
ジュリエットは
死んでしまった
あと少し素直ならば
毒を飲んでも美しいままいれただろうか
あと少し
偶に思う偶に思う
あと少し
夢を見る
這い回って
メリーゴーランド
乗る夢を見る
満月が赤い夜は
夢が見たい
観覧車ゴーカート
かぼちゃの馬車
そんなものはこの世界には
無いってことを知っているけど
夢が見たい
あと少し睫毛が長ければ
あと少し素直だったならば
シンデレラジュリエット
素敵な人が迎えに来てくれる
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