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天使になった龍二
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作詞 黒澤利音 |
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生まれた時から 貧乏暮らしで
母ちゃんと二人の 母子家庭
行く先々で 問題起こし
町のクズって呼ばれてた
それでも母ちゃん 詫びて回って
野次られながらも 言っていた
「本当は悪い子じゃ ないんです。
心のやさしい子なんです。」
ふたりで帰った 道すがら
何気に入った ラーメン屋
店の親父に 怒鳴られた
「お袋の涙の味がするだろうが・・・」
何か俺にも 出来るかな
何か良いこと 出来るかな
誰かのために みんなのために
こんな俺でも 出来るかな
化粧っ気のない 真面目な女に
誘われ入った アイバンク
なぜか 良いことした気がしてさ
その日は一日 笑ってた
事件はふいに やって来た
車道にとび出した 女の子
俺は思わず駆け寄って
そのまま宙に舞っていた
子供は恐怖に 泣きわめき
それでもどうやら 無事だった
俺にはシートが かぶせられ
そのまま何処かに 運ばれた
俺の目玉は その後で
ある男の子の 光になった
「ありがとう 神様 感謝します」
その子の母親 祈ってた
何か俺にも 出来るかな
何か良いこと 出来るかな
誰かのために みんなのために
こんな俺でも 出来るかな
冷たい俺に 抱きついて
母ちゃん大声で 泣いていた
「えらいぞ 龍二 立派だったぞ」
生まれて初めて ほめられた
俺の背中に 羽が生え
天に向かって 飛んでゆく
さよなら 母ちゃん
さよなら 俺
天に向かって 飛んでゆく
何か俺にも 出来るかな
何か良いこと 出来るかな
誰かのために みんなのために
こんな俺でも 出来るかな
こんな俺でも 出来るかな
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