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月と時
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作詞 梅桜 |
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夕月夜 歩いてく
二人の小さな 影
手を繋ぎ とこりとこりと
空を見上げる 一つ影
空は澄み 冷厳な
冷たさを 纏いて
二人は 歩きます
幼子と 知りながら
蒼紫 進む夜明け
丘の上に 向かおうと
足を進める 二つ影
その先には 闇
歌声は 涙流し
ささやかな 幸せを憂う
なぜ 憂いでしまうかと
聞く声も 遠く
夕月に 空を見上げて
歩く影 それは小さく
重い荷物を 肩に下げて
空を見れない 一つ影
あの子は 何処へと消えたのか
それは 誰にも分からない
わかりえるのは ただ一人
あの時の幼子 だけ
歌を 口ずさむ
歩き歩き行く 帰り道
下ばかり見て 歩いてた
上には 薄墨が広がって
幼子に戻れば よいのねと
単純なことでは ない
時の流れには 逆らえない
過ぎたことは決して 戻らない
蒼紫を 見たいのに
それを見るための 方法は
何もわからぬと 項垂れて
影は 家路へと歩くのに
夕月夜 それは霞
何よりも 儚い月の空
それを ずっと見ていたいけど
それはただの 驕り
蒼紫を 見に行こう
もう戻れぬと 知ろうとも
蒼紫を 見に行こう
あの日行けなかった 丘の上
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