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何処にもいない女の子
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作詞 梅桜 |
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人に殺されかけてきました。
動物に殺されかけてきました。
植物に殺されかけてきました。
世界に殺されかけてきました。
誰にも望まれなかったのです。
声を望まれなかったのです。
生を望まれなかったのです。
存在を望まれなかったのです。
ですから私は人を殺してきました。
ですから私は動物を殺してきました。
ですから私は植物を殺してきました。
ですから私は世界を殺してきました。
ですから私は誰も望みませんでした。
ですから私は声を望みませんでした。
ですから私は生を望みませんでした。
ですから私は存在を望みませんでした。
たった一人で生きているのです。
たった一人で立っているのです。
たった一人で詠っているのです。
たった一人で存在しているのです。
誰よりも愛しい存在がほしいのです。
私の為だけの存在がほしいのです。
誰よりも大切な存在がほしいのです。
私の為だけの誰かがほしいのです。
けれどここでは無理でしょう。
けれどここでは無茶でしょう。
けれどここでは無謀でしょう。
けれどここでは無駄でしょう。
世界は私を望みません。
人は私を望みません。
世界を私は見捨てました。
人を私は見捨てました。
だからここではないどこかへ。
だからここではないかなたへ。
だからここではないこなたへ。
だからここではないせかいへ。
そう願ったら違う世界に。
私はどこかへ消えました。
自分も知らずに消えました。
そこはどこでもない世界。
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