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作詞 梅桜 |
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全てが霞になって見えた
目がおかしくなったのではないのだが
全てに霞をかけて見える
心と頭が壊れただけさ
全てが白黒になってゆく
目もそろそろやばくなってきたらしい
だって全てが白黒のままに進む
僕を色から突き離すみたいにさ
鮮烈な魔女が目の前に
腐敗した大人が燃やされて
僕は暗黒の祭祀の前で
魔女の右手にキスをした
白黒は元のまま
霞も元のままで
魔女だけが鮮やか
大人は灰になっていた
罵るがいい
責め立てるがいい
それが身を削るだけの
愚かな行為と気づかぬまま
助けないでいてやろう
救わないでいてやろう
それをお前らは望む
それをお前らは願う
気づかないままに行け
気づかぬままに進め
やがて全てが破壊されたときに
魔女は君たちを救いに動く
僕は少し不満なんだ
助けることもいらないのに
救うことだっていらないのに
魔女は悲しく笑うんだね
「どうして?」
全てに色が戻っていく
目が元に戻ってきたらしい
全てに実線の輪郭が
心と頭は治ったのか?
腐敗した大人が形を成す
見るだけで吐き気がするものなのに
鮮烈な魔女が姿を消す
あなたは一体どこへ?どこへ?
愚者を助けて、救って
大人を助けて、救って
僕さえ助けて、救って
魔女は満足したらしい
何も知らない愚者は
何も知らぬ大人は
魔女を卑しくも嗤ったから
僕が全てを破壊してしまった
全てが霞になって見えた
心と頭が崩壊を始めた
全てが白黒になってゆく
目はもう二度と色を映さない
「さよなら、せかいのいろ」
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