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自己愛
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作詞 蓮見瞬 |
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長所を述べろと言われても
挙げるものがなく
友達に聞いて回ったりした
返ってきた答えは
誰にでも当てはまるもので
人が当たり前に持っているものだと
思えるものばかりだった
夢に向かってひたすら走っている人を
うらやましく思うけれど
何かを犠牲にしたうえに
得た栄光であることを知った
努力している
そう自分に言い聞かせるように口にした
頑張っている
そう自分を守るために口にした
夢物語を語ってばかりいる
多次元のことばかり うらやんで
今見える世界が 全てなのだと
思い込んでいた
短所を述べよと言われると
途切れることもなく挙げられる
自分で気づいておきながら
一向にその短所を減らそうともしない
ああこれが僕の長所なのだ
光を浴びて輝いている人を
妬むことばかりした
自分の世界を壊す勇気すらないのに
守るばかりで
安全な道を必死に探している
努力した
そう自分に言い聞かせるように口にする
頑張ったさ
そうどこか後ろめたさを感じながら
夢物語を語るために上を向いて
歩き続けていたから
道が途中で無くなっていることに
気がつかなかったんだ
遥か先に見える
楽園ばかりを見続けていたから
すぐ目の前にあった
崖に気がつかなかった
僕はどうすればいいのだろう
答えなど決まっている
変えればいいのだ
自分が今挙げている短所を
直せばいいのだ
誰だって 口にすれば簡単で
でも実際何も動こうとしないのは
今ここで嘆いている自分に満足しているからだろう
今ここで焦っている自分に酔いしれているからだろう
物語のような heroやheroineになんて
簡単になれはしないけれど
悲劇的な物語の主人公にはすぐになれるから
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