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また歩きはじめる
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作詞 蓮見瞬 |
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「いくつになっても 君は変わらないね」
少し大人びたあなたが言ったせりふを
今でも 覚えている
ねぇ 今の僕は どうかな
歩き続けることに 疲れ果てて
立ち止まって 流れる景色を見ていた
僕を呼ぶ声が だんだんと 遠ざかっていくことに
気づかないふりをした
一歩踏み出そうと 決めたのは
僕の世界が 色褪せ始めたから
一つ一つ 丁寧に仕上げた絵が
翳んで見えなくなりそうだったから
今 君は どこにいるのだろう
望遠鏡をのぞいて
君の後姿を捜した
動き始めた 僕の世界を
他の世界につなげるのに
手間取っている
変わり果てた風景に 驚きながら
「いくつになったら 君は大人になる」
子供心をなくした君が叫んだせりふ
僕を呼ぶ声が だんだんと 聞こえなくなることに
気づかないふりをした
一歩踏み出そうと 決めたのは
僕に吹き付ける風が 冷たく感じたから
一つ一つ 作り上げた温もりが
儚く消えてしまいそうだったから
今 君は どこにいるのだろう
拡声器を使って
君の名を叫んだ
動き始めた 僕の世界を
他の世界につなげるのに
手間取っている
異世界に彷徨いこんだのかと 思いながら
懐かしいと思える世界は 風とともに
流れていった
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