|
|
|
賢い子供と怖い大人
|
作詞 KθyA=S |
|
最後の夜と呟く子供 もうすぐ怖い大人が笑顔でやって来る
知ってしまった自分の運命 怖い大人の優しい笑顔
「ほら、美味しいお菓子をあげようね」 いらない、そんな餌には誤魔化されない
その子供は賢かった そうとても賢すぎた だから狙われてしまったのさ
眠りから覚めるとそこは冷たい四角 その中心 薄暗い場所に立っていた
唯一の扉は堅く閉ざされ その向うで知らない大人が笑ってた
大人は言ってることがメチャクチャで いつも突然怒り出して
子供はいつしかその大人を「怖い大人」と名づけた
1日2日3日4日5日6日7日8日9日10日11日12日13日14日15日16日17日18日・・・・・
助けはいっこうに来なかった 怖い大人はいつも子供に話しかけた
怖い大人は大人なのに子供より頭が悪く 子供にいつも呆れられてる
そんな毎日のなか ある夜子供は聞いてしまった
「明日やっと賢くなれる」 怖い大人の狂気の言葉
子供は賢かった 賢すぎた だから自分の運命に気付いてしまったのさ
最後の夜と呟く子供 もうすぐ怖い大人が笑顔でやって来る
右手には美味しいお菓子を持って とてもとても優しい笑顔で
でも左手には・・・ピンクの薬の注射器一本
頭のよ過ぎた子供は必死に抵抗 何とか逃げ出そう
でも怖い大人は力が強く 子供はついに捕まった
子供の左手に注射針 子供の体内にピンクの薬
薄れる意識の中で最後に働く子供の頭脳
「かわいそうな怖い大人 私の脳を奪っても賢くなんてなれ・・・」
そして少しして 子供を捜しに来た人達が見たものは
変わり果てた子供と 自分の頭を開こうとして息絶えた大人の死体
子供は安らかに 大人は苦悶の表情で 眠っていましたとさ おしまい
|
|
|