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ポトス
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作詞 void |
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雨が降るたびに 窓越しをながめて
持て余していた 広くなった部屋を
遅い冬告げる ラジオの歌声が
冷たく佇む カーテンを揺らした
置き忘れてった 小さなポトスの鉢植え
葉先の雫が するりと指先伝った
忘れてたんだ いくつものこと
曖昧にして 過ごしてたから
たぶん二人は 寂しかったんだ
たぶんこうして 泣きたかったんだ
雨が止んでから 窓を少し開けて
この部屋に似合う 絵を探しに行こう
遅い春を待つ 誰かの歌声が
くすぐったそうに カーテンを揺らした
少し背の伸びた 小さなポトスの鉢植え
葉先の緑が 雲間の陽射しを見上げる
忘れてたんだ 違う道でも
出逢う前には 歩けてたから
たぶん二人は 離れてからも
たぶんこうして 歩いていくんだ
忘れてたんだ 違う場所でも
太陽の下 日々はつづいて
たぶん二人は 違う誰かと
いつか出逢って 暮らしていくんだ
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