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龍の棲処
作詞 void
この川の遥か向こう 流れに逆らうその先の
横たわる沼の底に 龍の棲処(すみか)があるという

恵むもの 荒れるもの かたち見えないものたちを
崇めてか 畏れてか いつしか人はそう呼んだ

君はいま眠るのか 空覆う翼を畳み
水音はいつの日も 兆しを告げることもなく
君はいま吼えるのか 荒くれる爪光らせて
草むらを揺らす風 雨の気配に空を見る


その午後は思いがけず 大地が響き波が寄せ
繰り返すTVニュース 火を吐く龍が映ってた

おびき寄せ 手懐けて それを馴らした者たちは
術もなく 立ち尽くし 瓦礫の山を仰ぐだけ

君はいつ鎮まるか 祈る声耳にも留めず
海原に山肌に 見たこともない灰が降る
君は何思うのか 周到な企みなのか
ちっぽけな人間の 言いなりになるふりをした


今日もまた光ケーブル 憎む言葉を乗せていく
騒がしい窓の外は 龍を思わす人の列

何故だろう 愛すもの 優しく抱(いだ)く手のひらが
ある時は 躊躇わず ヘイトの礫(つぶて)打ちつける

君はいま此処にいる 脈を打つ血流の果て
誰しもが胸の奥 龍の棲処を持つのだろう
僕はまだ恐れてる 荒くれる牙は容易く
誰彼も傷つけて この心さえ喰らうから

誰しもが胸の奥 龍の棲処を持つのだろう

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 龍の棲処
公開日 2014/12/12
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント そいつは遥か昔から人間と共に生きてきた。そして今もすぐそこにいるらしい。
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