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帰化植物
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作詞 void |
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庭の奥から青い葉が 日ごと夜ごと芽吹く
ぼくの胸まで突き刺して 空に腕を伸ばす
引き抜こうとしても 激痛に躊躇ううちに
太い茎はやがて 掌に足に背中に
この庭で ぼくを磔にして ウスキイロノハナが咲く
桜草 夏草も押しやって 知らない国の花が咲く
ぼくはぼくでなくなって この庭が荒れていく
あんな愛し続けてた この場所が荒れていく
にわか仕立ての熱狂を 日ごと夜ごと映す
壊れちまった原子炉は 誰も彼も隠す
知りたかったものは チャンネルの何処にもなくて
新聞も雑誌も 見慣れない国の言葉で
今日もまた 知らないスターの話題 アカイアオイカゼが吹く
真実を 何ひとつ告げぬまま キイロイ毒は溢れ出す
疑うことも忘れて この国が汚れてく
あんな愛し続けてた この場所が汚れてく
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