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シーズン
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作詞 void |
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地下鉄の中吊りが
薄着に変わってるのを
手摺越しぼんやりと
見つめて気がついたんだ
君は笑うだろうね 春のないこの街を
木綿の白いスカート 待ち遠しげに眺めて
どんな季節の花も エキナカにあるような
僕はこの街で 春を迎えます
プラットホーム押し出され
階段駆け登ってく
乗り換えの地下道は
蒸すから息が白くて
君は笑うだろうね 夏のないこの街を
麦わら帽の木漏れ日 ソバカスみたく頬染め
汗を拭って仰ぐ スモッグで霞む空
僕はこの街で 夏を迎えます
携帯の着信で
慌ててオフィスに急ぐ
5時を指す鐘の音が
早まる日暮れ教える
君は笑うだろうね 秋風に佇んで
桔梗の色の浴衣も 着納めですねそろそろ
不意に冷えた空気が シャツの袖揺らしてく
僕はこの街で 秋を迎えます
気の早いライトアップ
長めの夜を飾って
街路樹のプラタナス
乾いた音で舞い散る
君は泣いてませんか 寒い部屋一人きり
窓の硝子に咲く花 雪降る景色滲ませ
今年終わり頃には 少しだけ戻れるよ
だからあの駅で 僕を迎えてよ
君がいるからさ 季節感じてく
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