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都
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作詞 (no name) |
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満月に照らされた 縁側にふと佇んで
十二単の嘘に包まれた 美しい貴女
錆付いた言の葉で 愛の歌は詠めず
だけど眠ることもできず 僕は独り
静寂の街に生まれた僕らは
誰の愛も信じずにいた
華やかな世界に消えたその影は
もう 振り向いてくれないだろう
満月は永遠に浮かぶ(そう願った)
貴女の姿を絵にして(すぐ焼き払われるのに)
満月は永遠に浮かぶ(そう願った)
この世の総てを映し(知りたくなどなかった)
白い指 琴の音が 蒸れた身体を抜け
細目の男と戯れる いたいけな貴女
口で紡いだ約束 音もなく切れていた
牛車で連れて行かれた日 僕は独り
明日生きてゆく術もないまま
互いの手を温め合った
紙に書かれぬ想い出は空に溶け
名も知らぬ星となり僕を照らす
満月は永遠に浮かぶ(そう願った)
貴女の姿を絵にして(心に燻ぶる儚い夢)
満月は永遠に浮かぶ(そう願った)
この世の総てを映し(僕は忘れようとした)
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