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落葉旅行記
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作詞 ジミィ |
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冬も間近な秋の日に
僕はこれから旅に出る
枝から離れた一枚の葉
肌寒い風に飛び乗った
道行く人は誰彼も
掌さすり寒そうだ
見送りが誰もいないのは
残念だけど仕方ないや
夢にまで見たこの時を
思いっきり楽しんでこうか
初めて家を飛び出した
迷子になっても構わない
もうすぐ雪がやってくるから
冬が来たのを告げにくるから
世界が白に染まるその前に
まだ見ぬ景色に会いに行こう
風に揺られて空高く
静かな街を下に見る
鳥さん つつくのはやめてね
乾いた僕じゃ破けちゃうよ
ふと気づいたら水の音
これが海って言うやつか
だけど噂に聞くよりかは
あんまり綺麗じゃないよね
水面に映る僕自身
何故だかどこか淋しそう
初めて家を飛び出した
こんなに嬉しい時なのに
もうすぐ僕は消えていくから
秋の終わりを告げていくから
僕が葉っぱでなくなるその前に
落ちるべき居場所を教えてよ
季節には去り方がある
そしてまたいずれ戻ってくる
このめぐる風のように
やっと気づいたんだ
終わりは生まれた場所さ
そうあの樹の隣
今すぐただいまを言わなくちゃ
もうすぐ僕は消えていくけど
次の春には帰ってくるよ
ほんの少し眠ったその後に
ひょっこり顔出すときがくるよ
もうすぐ冬は訪れるから
地球はいつも回ってるから
新たな出会いも待ってるから
誰しも居場所を持ってるから
でも物足りなくなるその時は
少しだけぐるっと旅に出て
そしてまたあの樹にただいまを・・・
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