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幻と現実
作詞 レイとん
いつもの帰り道 夕日の差す丘
見慣れたはずの風景が やけに鮮やかで
カーブミラーに手をやって 下をのぞきこんだら
すれ違うおばさんと自転車の中学生が見えた

そんな風にして生まれた物語が一つ
猫みたいな顔した 旅人のはなし
聞いた人もいるだろう 夕暮れ時のハーモニカ
誰も名前は知らない 行く先も知らない

いつもの帰り道 真ん丸の夕日
信号待ちで止まった僕を 追い越して行く風
ブレーキをきつく握って 後ろ振り向いてみたら
歩道には濡れた落ち葉 どこからかハーモニカ 

「旅人は風 吹いたっきり
 何度呼んでも 泣いたって
 二度と帰ってきはしない
 二度と帰ってきはしない」

どこかで聞いたメロディー  誰が教えてくれたのだろう
でも 名前も知らない旅人だけれど
みんな知っているんだ 
ある日突然すれ違う 旅人のことを
そしてずっと探しているんだ
生きてく中で 消えてった 大切だったものと一緒に

風は今日も吹いている 見知らぬ街を
名もない旅人として


 





 

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歌詞タイトル 幻と現実
公開日 2009/07/07
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ
コメント ふとした時に自分の存在しているということをなんとなく不思議に感じることが子供の頃ありました。成長してくるとそういうのを感じなくなりましたが、挫折を味わった時にはそれに近く、もっと重い気持ちを感じました。それを伝えたくて書きました。
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