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五月雨
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作詞 ネオン |
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僕がこの唄を謳うのは愁いの瞬間を鈍く
遠ざかる街を見ているかのような当たり前な日常だからです
それがどんなに正しくも間違いであっても解らないように
想像を超える痛みにさえも何故か慣れつつある今日この頃です
この季節 花びらを失った木々の若葉は瑞々しく
色づいてきて 見渡す景色はもうそれが一色絵のよう
さくら色に染まっていたあの河原はモノクロに映されていて
いろんなものを失くしてきました
いろんな道を捨ててきました
その代わりに得たものも 選んだ道も正解かどうかなんて解らないけれど
あなたを思い描いて寝ました
たくさんの裏切りをしてきました
それでも思い描いたものを 僕がされてきた裏切りさえも忘れたくないから
永い雨はまだ終わらない
あなたが言い忘れた言葉はもう届くことはないと
あの場所に置き忘れてきた時からずっとわかっていたことです
これから将来 何度とあの世界を想い起すのでしょう?
光に満ち溢れ くしゃくしゃの笑顔でふざけたことさえも
忘れてしまう程に永い雨にずぶ濡れになっている僕は
振り向けばあなたが傘をさしてた
自分より先に僕に向けてた
慌ててあなたが濡れないように あなたをどしゃぶりから守るように
それだけで僕は強く生きれた
あなたを想うだけで強くなれていた
どんなに吹きつけられても 僕はあなたをこの雨空の下に居て欲しくなかった
できればあなたを思い出せないくらい
記憶を失くしたい
でもそれ以上にあなたを思い出しても
痛みを覚えないくらい強くなりたい
忘れたい 忘れたい 忘れたくない
いろんなものを失くしてきました
いろんな道を捨ててきました
その代わりに得たものも 選んだ道も正解かどうかなんて解らないけれど
あなたを思い描いて寝ました
たくさんの裏切りをしてきました
それでも思い描いたものを 僕がされてきた裏切りさえも忘れたくないから
どんなに吹きつけられても 僕はあなたをこの雨空の下に居て欲しくなかった
永い雨は終わらない
永い雨は止まらない
僕がこの唄を謳うのはこの季節が来たからです
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