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underworld
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作詞 千雨 |
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先送り。
何もかもを先送りへ。
あの悪夢の始まりから今日という日まで
ずっとそうしてきた自分がいることを否定できない。
目覚めたくない自分がいることは否定しない。
つまり、現実を知っているのだと言われれば、肯定なのだ。
だけれど。
私にはやめられない。
あなたを探すことが、やめられない。
だって、私の泣き顔が嫌いだったでしょう?
それに、まだ、知らないんでしょう?
知らないんでしょう。
知らないまま、逝ってしまったんでしょう。
だから―――私はあの日からずっと、あなたを探し続けるのです。
だってあんまりじゃないか。
好きだったのに。
あんなに大好きだったのに。
言葉一つ伝えられないままで、そんな、遠いところへ。
現実を受け止めたら終わりだと思って。
あなたを想って泣いてしまったら、終わりだと思ってた。
あぁ、そうか。
気持ちが伝わってたかどうかなんて。
こんな風に未練がましく壊れなくても、解ってあげればよかったんだ。
あなたが私を想ってくれたように。
私もあなたを想っていたんだよ。
あなたを忘れられるはずがない。
例え、あなた以外の誰が傍にいてくれたとしても
きっと片隅には空白が出来たまま。寂しいまま。
でも。ねぇ。
伝えたかったことがちゃんと伝わっていたのなら。
こんな風に、ちゃんと泣いてしまえるのなら。
これからはほんの少しだけ―――
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