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風鈴の唄
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作詞 稲子 洋平 |
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暑さが消えゆく静かな夏の夜 君を家まで送る
夏祭りが終わり ますます静かに感じるねって
君に話しかけたら 静かにうなずいた
昔よくこの坂を 走って下ったよね
続かない会話に 自分に嫌気がさす
本当は君の事が好きなんだって 愛してるって叫びたいんだ
この風鈴が歌う坂の上じゃ 君は風鈴に恋しちゃう
「きれいだね 風鈴の音って」 何気ない一言に恋をした僕
分かって欲しいなら言うっきゃないなんて
自分が一番知ってるはずなのに…
幼なじみ同士の恋 どっかのB級小説で書いてあったな
そんな風に思っていたら 君も知ってたそして笑った
僕も笑ってゆっくり近寄った はっきり言うか覚悟を決めて
町外れの君の家 どっかの風鈴が歌を歌いだす
そして君はまた 歌に聞き惚れる
「ねえ君の事が好きなんだ 付き合って欲しいんだ」
どこにでもある普通のプロポーズ 君は僕に笑いかける
ただ「ありがとう」って 笑いかけてくれた
互いに胸の鼓動に焦り
そして風鈴たちが一斉に歌う
祝福のラブソングか 心を歌ったブルースか
なあ風鈴たちよ 僕たちの夏の恋を
一体どういう風に歌い上げてくれたの?
送り届けた後の僕に向かって 風鈴がゆっくり歌を歌う
「おめでとう」なのか 「よくやったな」かは分からないが
夜空に向かって拳振り上げ でっかいガッツポーズは
きっとお前がさせたものだろう…
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