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どこにでもある話
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作詞 エアギター男 |
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戦場で戦う兵士 その手は 血で染められた
弱冠10歳の 少年兵
彼は 難病の母の為に ここで闘っているんだ、と
泣きながら、自分に言い聞かせるように、言った
10年後、彼の母親は 亡くなった
弱冠20歳の 青年兵
彼は戦う意味を無くした その二日後に
泣きながら、生きてきた意味を問いながら、死んだ
彼は死ぬ前に思い出そうとした
これまでに殺してきた 数十人の人の 最期の顔を
彼が殺してきた
自分と同じ 人間を
自分と同じ 難病の母がいたかもしれない 人の顔を
彼はどれだけ考えても 思い出せなかった
「感情」というのを忘れ、人を殺した瞬間、
自分が「人間」だという事も 一緒に忘れてしまったのかい?
この真っ黒な世界では
誰が正しいのかなんて
何が間違ってるのかなんて
分からない。分かりたくない。
ただフタツだけは 教えて下さい、神様。
泣きながら 死んでいった ヒトツの命の為に
多くを傷つけて 死んでいった命は 人間としての心を亡くした命は
天国に 行かしてもらえますか?
そして 私が 彼らの為にながす 一時的な 見下したような
「哀れみ」という涙は
正しいのでしょうか?
間違っているのでしょうか?
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