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君、冬空、僕、それと記憶
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作詞 希 |
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目を塞いだまま朽ちたいと望むんだ
最後に君は言っただろう 泣くなんて卑怯だ、と
僕にはよくわからなかった 小雨が肩を濡らしていくだけで
叫んだって変わらなかった 地面から伝わる熱に君が負けてるだけで
衝動で動いていた日々を 無かったことにさせてくれ
君といた事実だけは護りぬきたいんだ
嘘ばかりで作られている僕を 見逃してはくれないか
一人になった部屋が投げやりに僕を吐き捨てたように
目を開けたら見えてしまう 君がいない孤独な未来
目を開けたらこぼれてしまう 僕の弱さの証と共に
誰にも分からない失われたあの記憶
何も感じないようにしたいと思うんだ
「傷ついたり悲しんだり そうして強くなってく」
なんて乗り越えなければ それが嘘だと分かってしまった
なんで乗り越えなければ それが僕を締め付ける事になってしまうんだ
衝動で壊してた日々を 無かったことにさせてくれ
君といた事実だけは護りぬきたいんだ
護る事ができなかった僕を 見逃してはくれないか
あと少しだけで辿りつける峠に君が微笑んだように
手を離したら見えてしまう 君がいた幸せな世界
手を離したらこぼれてしまう 僕の強さの脆さと共に
誰にも分からない失われたあの記憶
思い出してはいけない 冬の寒さに打ちひしがれる僕の下に眠るものを
忘れてはいけない 心が砕けそうな僕の上で笑う君を
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