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『悪魔』
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| 作詞 紗夜華 |
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私は『悪魔』として生まれた
だから 生まれてこのかた不幸なのだろう
確かに、幸せと思えることもあったりはした
が、不幸であることに変わりはない
神様は意地悪だから 当然の事ながら 悪魔を嫌うから
私の大切な人たちを 私の前から次々と消し去る
私と違って大切な人が消えていかない弟が『憎い』『羨ましい』
私がどんなに願ったって 悪魔の願いなんか聞いてくれやしない
「存在」 それは私にとって不幸そのものだ
もし私が悪魔でないとするなら神様は こんな惨い事はしないはずだ
そこまでひどい人ではないはず そう思いたい
私とは反対に 大好きな同年代の従兄妹は『天使』のようだ
きっと私と違って大切な人が消えていかないのだろう
『悪魔』である私と一緒に居ては彼の背に生える
純白で一点の穢れの無い綺麗な翼が
徐々に黒に染まってしまう 『天使』と『悪魔』は一緒には居られないから…
けど、彼と一緒に居たい
彼の隣に居ることは 叶わないだろう
ならば 私は光に照らされた 彼の下の影となって彼の側に…
そんな私の中に 悪魔とは思えないような天使のような感情もあったりする
私はこの世(ココ)から消えたい でも消えたくない
それは『死』を恐れているから 『死』は自分の意思をも消し去る
視覚や聴覚なども奪う 悪魔な私でも恐れているものはある
『生まれ変わる』なんて言うけど それは 今生きているの自分の意思は無いはず
これ以上 大切な人が消えていくと言うのなら
私はもう誰も愛さない 誰とも関わりを持たない
そうして私は 自ら身を引くから だから…
お願いです 神様
私の前から 大切な人たちを消さないでください
私にとってそれ以上の不幸はありません
悪魔な私の一生のお願い
どうか… どうか…
悪魔な私の切なる願いを受けとめてください
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