|
|
|
暗殺者と書いて鬼とよむ
|
作詞 龍華 |
|
心の中で
黒い闇が広がっていく
それは殺傷を繰り返すたびに…
―お前には暗殺者などむいていない
これ以上殺傷をすると…壊れるぞ―
どこか懐かしい声
同じ暗殺者で親友だった
しかし
奴はもうこの世にはいない
殺したから…
鬱陶しかった
余に命令する奴が
余を見下す奴が
下賤のくせに…
気に入らなかった
だから殺してやった
あの血の味は
最高で
恐怖の色を浴びた顔は
今も大切に保管してある
壊れることは気持ちいい
何も考えなくてすむ
自分だけの世界…
首を見ると
ゾクゾクしてくる
舞台は
まるで快楽の部屋
おびえる奴らを時間をかけて
たっぷりと恐怖の底へと突き落とす
深夜2時
返り血の味が美味しい
壊れたい
人を殺して
傷つけて
首を取って
快楽におちる
最高の人生だ
だけど…
だけど…
どこかむなしい
心の隅にある
黒い闇は
たまらなく気持ち悪い
時刻は3時
ある公園で
鬼のような“モノ”が
血でまみれているのを
一人の女性が見て
悲鳴をあげた
しかしその悲鳴は
すぐに消えて
かわりに
首のない死体が
転がっていたのを
翌朝発見されると
それと同時に
近くの公園で
もう2人の男性が
同じように
殺されていた
首のない死体は
日に日に増えていった
|
|
|