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優シイ世界
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作詞 莎雪 |
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手首にあてがった鈍色の刃
恐怖を感じないのが唯一の恐怖だった
優しい笑顔の裏の
嘲るような表情に気づいた
笑顔なんて作り物
心の奥では分かってたんだ
優しい視線は何か
壊れたものを見るようで
目を見るのが怖くなる
心に小さな傷が刻まれていく
何が『真実』で
何が『嘘』なんだろうか
降り積もってく疑念が視界を閉ざす
今 どこにいるんだろう
真実で汚れた世界?
嘘に囲われた場所?
それでも きっと居場所なんかないんだよね
心を閉ざすのは何故かとても簡単だった
優しい言葉の中の
蔑むような感情が見えた
結局皆同じだろう?
陰で面倒だとぼやいてる
何が『優しく』て
何が『大人』なんだろうね
積み上がる嘘のコトバ
足枷になってく
何故ここにいるんだろう
誰かに汚された世界
忘れ去られてく場所
ふと思った
無意味なこの場所は 居場所じゃない
心を決めるのはやっぱりすごく簡単だった
何故僕は生れてきた?
嬉しさも 何も感じない
意識を持たないまま
世界を知らずにいた方が良かったのにさ
でも…もうすぐだから
優シイ世界に別れを告げよう
手首で滑らせた鈍色の刃
後悔していない事が最後の後悔だった
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